第17回 日本医療教 授システム学会 総会・学術集会
The 17th Academic Meeting of Japan Society for Instructional System in Healthcare
<セミナー1>
医療者教育の新しい形 -医療学習デザイナーがもたらす現場改革-
講師:
山田 紀昭 (済生会横浜市東部病院)
植 草恵 (日本医科大学千葉北総病院
三好 雅之 (鳥取大学)
開催時間:
9:00~12:00
参加費:
JSISH会員:2,000円
JSISH非会員:5,000円
会 場:
セミナー室6C(大阪大学中之島センター6階)
対 象:
教員、臨床指導者、現任教育関係者など、教育にたずさわる医療職等
募集人数:
20名
【本セミナーの目的】
1、医療学習デザイナー資格について知り、ネットワークを構築する
医療学習デザイナーの資格や、その具体的な活動について紹介します。医療学習デザイナー資格申請書を実際に記載し、
不明な点についてアドバイスします。
2、教育を通じた現場の課題解決を探る
学校教育や医療現場における医療者教育の課題を共有し、教育設計の観点からそれらをどのように解決できるか意見交換
していきます。
皆さんは「医療学習デザイナー」という資格をご存じでしょうか?これは、医療従事者の学びを支え、現場実践力を向上させるプロフェッショナルとしての能力を認める本学会の認定資格です。医療学習デザイナーの役割は、医療の知識と教育工学等の学術分野や最新のテクノロジーを融合し、医療者が効果的かつ効率的にスキルを習得できる環境をデザインすることです。たとえば、シミュレーションやeラーニングを活用して診断や処置のトレーニングを提供したり、個々の職種や経験に合わせた学習プログラムを設計します。さらに、学んだ知識が現場でどのように役立ったかを検証し、フィードバックを通して教育の質を向上させるサイクルを回します。
この資格の魅力は、医療の未来に直接貢献できる点です。医療の現場は常に変化しており、新しい知識や技術を素早く取り入れることが求められます。医療学習デザイナーが学習支援に関わることで、学習効率が高まり、現場実践力の向上が期待できます。また、医療従事者だけでなく、最終的には患者さんの健康や安全にもつながるのです。
教育を通して医療を変える、この魅力ある資格について、ぜひ知っていただければ幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。
参考(JSISHホームページ「医療学習デザイナー」)
https://jsish.jp/designer/
<セミナー2>
GOLDメソッド認定講座(入門編)
講師:
岡本 華枝 (京都光華女子大学)
太田 茂 (福山市民病院)
開催時間:
9:00~12:00
参加費:
JSISH会員:4,000円
JSISH非会員:10,000円
会 場:
セミナー室6E(大阪大学中之島センター6階)
対 象:
看護教員、臨床指導者、現任教育関係者など、教育にたずさわる医 療職等
募集人数:
30名
IDを医療・看護教育に応用したゴール達成型学習デザイン(GOLDメソッド)を実践的に教育現場で活用することができる認定講座です。GOLDメソッドの体験型教材一式(資料・動画)を持ち帰り教育現場で実際に活用できます。
看護実践能力を形式知にしながら、学習者と共に考え方や実践内容を共有できます。※会員は体験型教材一式(資料・動画)データをmoodleで共有します。
※非会員は当日配布資料のみをお渡しします。
<セミナー3>
「できる」看護師に育つ「物語学習(GOLDメ ソッド2)」を体験しよう
講師:
池上 敬一 (三条しただ郷クリニック)
鈴木 紀子 (天理大学医療学部看護学科)
松浦 江美 (長崎大学医歯薬総合研究科保健学専攻)
開催時間:
9:00~12:00
参加費:
JSISH会員:4,000円
JSISH非会員:10,000円
会 場:
セミナー室6F(大阪大学中之島センター6階)
対 象:
看護師、看護教員
募集人数:
24名
この併設セミナーでは「急変させない患者観察テクニック」の事前学習を前提に、「できる」看護師に育つ「物語学習」を体験します。物語学習とは知識カード(「急変させない患者観察テクニック」の知識カードと当日配布する知 識カード)を連続的に、パラパラ動画のように使うことで、看護実践を仮想的に経験し、その経験から教訓や強みを引き出す看護実践の学び方になります。
看護学生・新人看護師は看護実践を物語学習として経験することで、スクスクと「できる」看護師に成長していきます。
併設セミナーではプラン緑(予定された看護を実行する)、プラン黄色(予定された看護を一旦保留し、患者アセスメントで患者の変化の有無を見極める)、プラン赤(予定された看護を中止し、患者アセスメントと変化への対応を開始する)を物語学習として経験し、当学会が現在開発中のGOLD(Goal-Oriented Learner Development)メソッド2を体験していただけます。
≪注意事項≫
書籍「急変させない患者観察テクニック」の 事前購入を各自でお願いします(事前学習、 当日持参)
<セミナー4>
Rapid Response System 起動要素トレーニング
講師:
鹿瀬 陽一(東京慈恵会医科大学)
挾間 しのぶ(東京慈恵会医科大学)
万代 康弘(東京慈恵会医科大学)
開催時間:
9:00~12:00
参加費:
JSISH会員:4,000円
JSISH非会員:10,000円
会 場:
セミナー室6D(大阪大学中之島センター6階)
対 象:
医師、看護師
募集人数:
12名
Rapid Response System(RRS)は、発令の遅れが院内死亡や30日死亡率の増加と関連している可能性も指摘されている。RRSの導入により、院内死亡率の低下や一般病棟での心停止呼吸停止の低下が報告されている。日本蘇生協議会JRC蘇生ガイドライン2020では、「成人に対するRRSは院内心停止または呼吸停止の発生と死亡を減少させるか?」というクリニカルクエスチョンに対して、「院内心停止の発生や院内死亡率を減少させるために、RRSの導入を考慮することを提案する(弱い推奨、エビデンスの確実性:低い、Grade 2C)」としている。患者安全のためにも院内心停止の予知予防に繋がるRRSは非常に大切で、それを発見・状況判断する医療者養成は大変重要と考える。
RRSは、入院中の患者の全身状態悪化に早期に気づき、悪化する前に介入するための、システム的な院内患者安全のためのアプローチです。現場で働く医療従事者が、しっかりと入院中の患者の状態悪化に気が付くためのトレーニングが、このRRS起動要素トレーニングです。
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